聴導犬は、単に利口なペットや便利な機械ではありません。共に生活することによって、あなたが自立した生活を送り、進んで社会参加していくためのパートナーなのです。

聴導犬と一緒に暮らすためには、聴導犬との生活が適しているか繰り返し面接を行い、犬の飼育管理やコミュニケーションの取り方などの勉強と訓練を受けていただくことが必要となります。そして、全ての訓練が終了した後に、認定試験を受験し、合格すればあなたと聴導犬の新しい毎日が始まります。

Step1 面接・相談による適正判断

まずは、聴導犬に関する問い合わせをし、協会にて聴導犬の見学・相談を行ってください。協会から渡された生活アンケートを返送いただくと面接へと進みます。ここでは、3段階の面接・相談が行われます。それぞれの専門的な立場からあなたを評価し、聴導犬の必要性や、どのようなニーズがあるのかを判断していきます。

あなたは、面接・相談を受けながら、聴導犬とどのように生活したいのかを考えると共に、聴導犬と社会参加することを希望するのか、しないかを決めます。聴導犬に対するニーズが決まるとユーザー適正判断の終了です。


 Step2 候補犬の決定と基礎訓練

聴導犬の使用のお申込みをされると、協会に居る候補犬の中から、あなたの性格や生活環境、身体状況や希望、ニーズにあっている犬を選び出します。候補犬の在籍状況により、数年間待機していただく場合もあります。また、犬の種類を選ぶことはできません。候補犬の年齢は、1歳~2歳までの犬で、大きさは中型から大型位の間となります。候補犬が決まると、意見書や面接評価を基に、訓練士があなたのための聴導犬を訓練していきます。訓練場所も実生活の範囲内で行われることが多くなっていきます。あなたに合う聴導犬を育てましょう。(訓練期間:100日以上)


 Step3 合同訓練・試験と契約

このステップでは、あなたと候補犬がペアとなり、訓練士から訓練を受けていきます。候補犬があなたの指示に従うようにしたり、社会参加場面での対応方法など身につけたり、音に反応し伝えてもらうようにします。

合同訓練終了後、総合評価を行い、認定法人に認定試験の申込をします。その後、認定試験を受験し、認定審査会を経て聴導犬と認定されるのです。認定された後は、協会から定期的にフォローアップや再訓練を受けることになります。

※問題が発生した場合や、生活状況が変化した場合などは、再訓練を受けることになります。