聴導犬の歴史

聴導犬の発祥は1975年のアメリカと言われています。「家の中で鳴る音に反応する様に、犬を訓練してくれませんか」と、ある女性がラジオ番組に投稿した事がきっかけで、hearingdog(ヒアリングドッグ)が誕生しました。それを日本小動物獣医師会がアメリカの獣医師会との交流の中で興味を持ち、調査を開始。そして、1981年の国際障害者年に聴導犬委員会を発足させた事から、日本での歴史が始まります。

まず、ヒアリングドッグの日本名を「聴導犬」とし、警察犬の訓練所であるオールドッグセンター等に訓練を依頼。アメリカでの写真や文献を参考に訓練方法を考案していきます。
試行錯誤の上、1983年に4頭のモデル犬が完成。その翌年の1984年に埼玉県の聴覚障がい者に無償貸与し、日本で初めての聴導犬が誕生しました。(日本初の聴導犬はシェットランドシープドッグ)。

当時は各訓練所が独自の基準により聴導犬を認定していました。そこから10数年、2002年10月「身体障害者補助犬法」が施行され、東京都の当協会出身ユーザーが認定を受け、法施行後初の聴導犬が誕生。(法律施行後、初の聴導犬は柴犬の美音)