お仕事と役割

その1 音からもたらされる情報を伝える

日常生活(にちじょうせいかつ)(なか)には、たくさんの(おと)(あふ)れています。生活(せいかつ)するために使(つか)われている機械(きかい)は、終了(しゅうりょう)したことを()らせるために(おと)発生(はっせい)し、来客(らいきゃく)()たことを()らせるためにインターフォンが()ります。私達(わたしたち)生活(せいかつ)していくためには、(おと)からもたらされる情報(じょうほう)必要不可欠(ひつようふかけつ)なのです。 聴導犬(ちょうどうけん)(ひと)()仕事(しごと)は、()こえないことによって()ることが出来(でき)ない、(おと)情報(じょうほう)(つた)えること。(おと)()っている機械(きかい)(さが)()つけた(あと)、ユーザー(()(ぬし))を(さが)して(からだ)のどこかに『タッチ』します。ユーザーが気付(きづ)いたら『どこ』の合図(あいず)で、(さが)()した(おと)()かって(はし)()す。到着(とうちゃく)したら、『ここから(おと)がしているよ!』とでも()うように、(おと)のするものをジーッと()つめて(おし)えてくれるのです。 また、(おと)()ったら()らせるだけと()うものもあります。(たと)えば目覚(めざ)まし時計(どけい)場合(ばあい)目覚(めざ)ましが()ったら()こしてくれます。警報(けいほう)などの場合(ばあい)は、(おと)のする場所(ばしょ)案内(あんない)することは、ユーザーを危険(きけん)にさらしてしまう可能性(かのうせい)もあるので、(おと)場所(ばしょ)誘導(ゆうどう)することをせず、『タッチ』した(あと)、その()(とど)まるようにするのです。 聴導犬(ちょうどうけん)のこの仕事(しごと)は、(いえ)(なか)(かぎ)られたことではなく、旅行先(りょうこうさき)宿泊施設(しゅくはくしせつ)などでも同様(どうよう)(おこな)うことが出来(でき)ます。

その2 安全・安心感のある外出

(まち)(なか)(ある)いていると、自転車(じてんしゃ)(くるま)()ることがあります。(まえ)から()ていれば視覚(しかく)確認(かくにん)することが出来(でき)るので、(はじ)()けることが出来(でき)ますが、(うし)ろから()場合(ばあい)()こえなければ瞬時(しゅんじ)()けることは困難(こんなん)となります。そのため、聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)(おお)くが()()される(さい)文句(もんく)()われたり、わざと接触(せっしょく)されたり(いや)(おも)いを経験(けいけん)しているのです。安全(あんぜん)街中(まちなか)(ある)くために、聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)(うし)ろを()にしながら(ある)くことをしなければなりません。 聴導犬(ちょうどうけん)の2つ()仕事(しごと)は、(うし)ろから()自転車(じてんしゃ)(くるま)(おと)()き、ユーザーに()らせること。(うし)ろから()(もの)聴導犬(ちょうどうけん)()らせてくれれば、ユーザーは前方(ぜんぽう)だけ()ていれば()いのです。()()った状態(じょうたい)外出(がいしゅつ)することなく、安心(あんしん)安全(あんぜん)(まも)られた状態(じょうたい)外出(がいしゅつ)することが出来(でき)るようになります。 また、銀行(ぎんこう)病院(びょういん)などで名前(なまえ)()ばれたり、番号呼出音(ばんごうよびだしおん)があったりすると(おも)います。()こえる(ひと)は、(ほん)()んだり、(なに)かしたりしながら()つことは出来(でき)ますが、聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)受付(うけつけ)カウンターを凝視(ぎょうし)しながら()つことになるのです。視覚(しかく)のみに(たよ)りながら、色々(いろいろ)情報(じょうほう)()()場所(ばしょ)()くことは(らく)なことではありません。 そこで、聴導犬(ちょうどうけん)の3つ()仕事(しごと)になります。ユーザーの名前(なまえ)()ばれたら()らせる。番号呼出音(ばんごうよびだしおん)がしたら()らせる。名前(なまえ)()ばれたことを()らせてもらえれば、どこで()ばれているのか?確認(かくにん)するだけで()みます。また、番号呼出音(ばんごうよびだしおん)場合(ばあい)は、自分(じぶん)番号(ばんごう)()ばれている番号(ばんごう)を、視覚(しかく)確認(かくにん)するだけで必要(ひつよう)情報(じょうほう)()られるのです。聴導犬(ちょうどうけん)が、そのような情報(じょうほう)()らせてくれるだけで、安心感(あんしんかん)のある外出(がいしゅつ)をすることが出来(でき)るようになるのです。

その3 目印として

視覚障(しかくしょう)がい(しゃ)手足(てあし)不自由(ふじゆう)(しょう)がいは、()()かる(しょう)がいです。しかし、聴覚障(ちょうかくしょう)がいの場合(ばあい)()ただけで(しょう)がいがあることが()からないのです。そのため、必要(ひつよう)(とき)必要(ひつよう)手助(てたす)けが()けられない現状(げんじょう)があります。電車(でんしゃ)施設(しせつ)などで放送(ほうそう)される緊急(きんきゅう)アナウンス。()こえれば状況(じょうきょう)判断(はんだん)し、適切(てきせつ)対応(たいおう)(かんが)えることが出来(でき)ます。しかし、()こえなければ雰囲気(ふんいき)(へん)だ?と(かん)じてから、周囲(しゅうい)(ひと)(なに)があったのか()かなければならないのです。(へん)だ!と()()けばよいのですが、()()かなければ()らないまま対応(たいおう)(おく)れてしまうことになります。 聴導犬(ちょうどうけん)の1つ()役割(やくわり)は、ユーザーが聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)であることの目印(めじるし)になることです。『聴導犬(ちょうどうけん)(みみ)()こえないひとのサポートをする』と周囲(しゅうい)(ひと)理解(りかい)してくれれば、ユーザーから情報(じょうほう)(もと)めなくても、周囲(しゅうい)(ひと)から必要(ひつよう)(とき)必要(ひつよう)なサポートを()けられるようになるのです。

その4 コミュニケーション問題の解決

聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)社会参加場面(しゃかいさんかばめん)(もっと)()使(つか)うのが、相手(あいて)とのコミュニケーションです。突然話(とつぜんはな)しかけられる、()物中(ものじゅう)(さが)しているものがあって店員(てんいん)さんに()きたい・・・など、様々(さまざま)場面(ばめん)(ひと)(はなし)をしなければなりません。(はなし)をするためには、まず自分(じぶん)()こえないことを説明(せつめい)し、それにあった対応(たいおう)相手(あいて)(もと)めるのです。外出(がいしゅつ)する(たび)に、()こえないことを説明(せつめい)し、コミュニケーションを()らなければならないと()うことは、社会参加(しゃかいさんか)するための足枷(あしかせ)になっていると()ってもよいのです。そこで、聴導犬(ちょうどうけん)の2つ()役割(やくわり)となります。聴導犬(ちょうどうけん)目印(めじるし)となって、()こえない(ひと)であることを(つた)えてくれるため、相手(あいて)がそれを理解(りかい)し、適切(てきせつ)対応(たいおう)をとってくれるようになるのです。以上(いじょう)のように、聴導犬(ちょうどうけん)には(おと)情報(じょうほう)(つた)えるだけではなく、聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)社会参加場面(しゃかいさんかばめん)において(かか)えている問題(もんだい)解決(かいけつ)したり、目印(めじるし)となって必要(ひつよう)情報(じょうほう)がもたらされるようにしたりと、様々(さまざま)場面(ばめん)聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)をサポートしているのです。 そして、どのような状況(じょうきょう)でも安心(あんしん)して安全(あんぜん)生活(せいかつ)(おく)れるように(からだ)一部(いちぶ)となり、聴覚障(ちょうかくしょう)がい(しゃ)(こころ)(からだ)(ささ)えとなっているのです。

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